2024 年 11月 10日 (日)
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韓国・国防大が「絶滅危惧2級」生息地を復元…「ジムグリガエル」

絶滅危惧野生生物2級「ジムグリガエル」(c)news1

韓国国防省傘下の教育・研究機関である国防大学が校内「ジムグリガエル」代替生息地の復元に乗り出す。ジムグリガエルは2012年5月、「絶滅危機野生生物2級」に指定され保護されている。

2017年に忠清南道論山市(チュンチョンナムド・ノンサンシ)に移転した国防隊には現在2200平方メートルのジムグリガエル生息地がある。

2019年に実施した環境影響調査の時は国防大学敷地内の水たまりで200匹余りのジムグリガエルのオタマジャクシが確認され、20~40匹余りの泣き声が聞こえる。

しかし現在、国防大学内のジムグリガエル生息地は生態系撹乱種が帰化して、つる植物などが繁盛したため、事実上、湿地機能がなくなった。ジムグリガエル生息に適していない状態だという。

さらに、今年1月からは国防大学内の体力鍛錬場(ゴルフ場)などの造成工事が進められ、それによる環境への影響も懸念されている。国防大学内の体力鍛錬場造成工事は2025年9月まで続く。

これを受け、国防隊は、ジムグリガエルの生息地構造改善と機能向上のための復元事業に乗り出すことを決めたという。国防大学側は事業に対する基本・実施設計用役を造園業者に任せ、その結果を基に来年2~3月中に改善工事を始めるものと予想される。

(c)news1

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