
韓国で、健康を維持・増進する目的で摂取される「健康機能食品」に関連した副作用や異常事例の報告が、昨年大幅に増加したことが分かった。
食品安全情報院が13日発表した資料によると、2024年に報告・受理された健康機能食品の異常事例は計2316件で、前年(1434件)と比べて約61%増加した。これは2022年(1117件)と比較しても2倍以上の水準に当たる。
健康機能食品とは、日常の食生活で不足しがちな栄養素や人体に有用な機能性成分を用いて製造された食品であり、医薬品ではない。韓国では食品医薬品安全処が動物実験や人体適用試験など科学的根拠に基づいて機能性を認定している。
異常事例の多かった主な製品群は、栄養補助目的のサプリメント、乳酸菌(プロバイオティクス)、フラクトオリゴ糖、DHA/EPA含有油脂、紅参など。報告された症状は、消化不良、かゆみ、めまい、排尿困難、胸の圧迫感、体重増加など多岐にわたる。
すべての健康機能食品には、該当機能性成分の「機能性表示」が付されており、一般の食品とは異なり栄養機能に関する情報が表示されている。
しかし、当局は「健康機能食品を病気を治す医薬品と混同してはならない」と強調している。食薬処と食品安全情報院は「健康機能食品は医薬品のように、直接的に病気を治療・予防するものではなく、生理機能の活性化や正常な身体機能の維持・改善を目的とした補助食品だ」と説明した。
また「健康機能食品を万病に効くように広告したり、医薬品のような効果を謳ったりすることは虚偽・誇大広告に該当する。『機能性が100%向上』などと効果を過度に保証するような広告にも注意が必要だ」と呼びかけている。
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