韓国・仁川(インチョン)国際空港警察団は8日、常習窃盗の疑いで、国内大手航空会社の下請け会社の職員(41)を拘束したと発表した。この職員は、2021年11月から今年10月6日まで仁川国際空港第1、2旅客ターミナルで乗客が預けた委託手荷物の中のブランドバッグ、貴金属などの金品を盗み、計200回余りにわたり3億7300万ウォン(1ウォン=約0.1円)余りを受け取った疑惑が持たれている。
空港を利用したある乗客が「4000万ウォン相当のエルメスバックをなくした」と通報し、警察が捜査に乗り出し、職員の逮捕につながった。
警察は、被害を受けた乗客の移動動線に沿って防犯カメラを確認し、紛失物がなくなった地点を特定しようとした。紛失に気づいたのは航空機の中だったが、機内には防犯カメラがないため、当初は捜査が難航した。
しかし、警察は2カ月間の追跡の末、特定航空会社所属の下請け会社の1組(6人)が勤務していた時に物品が消えていることを把握した。下請け会社の職員を追跡したところ、職員が被害物品を持って、空港の外に出たことを確認した。
職員は2011年から同空港で仕事を請け負う、大型航空会社の下請け業者に所属していた。航空機貨物室に乗客が預けた手荷物を積み替える作業をしながら犯行を繰り返していたことが確認された。
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