
韓国の人気ユーチューバー「大図書館」(本名=ナ・ドヒョン)の急死を受け、保守系ユーチューブチャンネル「カロセロ研究所」など一部の配信者が根拠のない陰謀論を展開し、物議を醸している。中には故人をあからさまに嘲笑する内容まで含まれており、非難が相次いでいる。
「カロセロ研究所」の代表で元記者のキム・セイ氏は9月6日、「大図書館の死のミステリー」というタイトルで生配信した。配信では、3月に急死した歌手フィソンと大図書館の死に共通点があると主張し、「中国から帰国後すぐに死亡したのは不自然だ。他殺の可能性がある」と語った。
さらに、知人が大図書館の約束の場に姿を見せなかったことを不審に思い警察に通報した点に触れ、「普通は無断キャンセルで済ませる話だが、わざわざ通報までするのは奇妙だ」と述べた。また、大図書館が故パク・ウォンスン(朴元淳)元ソウル市長を過去に生配信に招いたことや、イ・ジェミョン(李在明)大統領が京畿道知事だった時代に現地主催のイベントに多数出演した点、元妻が中国語を専攻していたことなどを挙げ、「与党寄りの人物だ」との見方を示し、「イ・ジェミョン大統領の周囲では不可解な死が続いている」と陰謀論を主張した。
大図書館は9月6日午前、ソウル市広津区の自宅で遺体で発見された。知人が連絡が取れず、約束の場に姿を現さなかったことを不審に思って警察に通報。出動した警察と消防当局によりすでに死亡していることが確認された。現場からは遺書や他殺を示すような痕跡は発見されていない。
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