
韓国・釜山(プサン)の中学教師が、試験の採点を巡って苦情を申し立てた学習塾講師に暴言を浴びせたうえ、保護者にも脅迫めいたメッセージを送っていたことが明らかになった。MBC釜山が報じた。
それによると、釜山市海雲台区(ヘウンデグ)の中学校で昨年あった定期試験で、この教師の採点に対して、複数の生徒が「似たような答えを書いたのに点数が異なる」との声があがった。これを受け、区内の学習塾で生徒らを教えていた女性講師が生徒に代わって地元教育庁に「採点に疑問がある」と申し出た。
これを知った教師は講師のもとに押しかけ、「何を騒いでいるんだ」「子どもの金を巻き上げるならしっかり教えろ」と怒鳴った。この様子は防犯カメラ映像に収められていた。教師は保護者にも脅迫的なメッセージを送りつけ、「貧しく、卑しい」「高校までお子さんを見張ってやる」などと威嚇した。
講師は教師を名誉毀損や脅迫などの容疑で警察に告訴し、事件は先月検察に送致された。被害を受けた保護者も教育庁に苦情を申し立てたが、教育庁の処分は「口頭での警告」にとどまった。この教師については同僚も「日ごろの態度に問題があった」と証言しているという。
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