韓国の大型カフェで約9カ月勤務した後、育児休職を申請した女性職員が、店主の配偶者から暴言とともに退社通知を受けたという話が、ネットユーザーの間で話題になった。
SBSの報道によると、A氏は育児休職を願い出ようと考え、カフェ店主の夫B氏と面談した。すると、B氏は「どうしてそんなこと(育児休職)をするんだ。それならそのまま退社してくれ」と大声を張り上げた。さらに「おい!ここがどんな大企業だと思っているんだ。今でも赤字で死にそうなのに」と悪口を浴びせたという。
A氏はその後、職場を欠勤し、「この状況で再び勤務することなんてできない。B氏が本当に怖い」と語った。数日後、A氏はカフェ側から「あなたは1月17日以降、無断欠勤している。退職手続きを取るので、連絡がほしい」というメッセージを受け取ったという。
報道後、多くのネットユーザーからは、B氏の言動があまりに不適切だと批判が相次いだ。一方で、B氏が経営困難を訴える自営業者であることをふまえ、「勤務1年未満の職員の育児休職まで認めることは容易ではない」と同情する声もあった。
勤労基準法によると、事業所に6カ月以上勤めた者であれば育児休職を利用することが可能だ。事業者が育児休職を理由に職員を解雇したり、不利な処遇をしたりすることは禁じられている。
この問題を受け、警察や労働庁の調査が始まると、カフェ側はA氏の育児休職を承認した。
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