韓国政府が医学部定員の大幅増員を検討する中、学生の減少にもかかわらず医薬系大学の入学定員はこの10年間でむしろ増えた。減少傾向が加速している基礎学問分野とは対照的だ。
野党「共に民主党」のソ・ドンヨン議員が全国の4年制大学について2013年と今年の系列別入学定員を分析した結果、全体の定員は10年間で計3万5363人(10.2%)減少していた。
自然・人文・社会系は定員が16.1%~22.3%減少。これに対して医薬系は13年の2万1703人から今年の2万6874人へと5171人(23.8%)増えた。
医学部定員は2006年から3058人で凍結されているが、昨年から薬学部が学部選抜に転換され、▽医療工学▽看護学▽リハビリ学▽保健学――などの学科の定員が大幅に増えたことも医薬系全体の増加をけん引した。
近いうちに政府が医学部の定員増を発表すると伝えられており、医薬系定員がさらに増える可能性もある。凍結されていた医学部定員は最大1000人増員されるとみられている。
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