「チャットGPT」のような対話型人工知能(AI)チャットボットが日常生活に浸透しつつある。韓国国内でも情報技術(IT)大手ネイバーとカカオが韓国語に特化したAIサービスの実現を加速させており「韓国型チャットGPT」を年内に披露する構想に取り組んでいる。
最近、米国AI研究企業オープンAI社の「チャットGPT」とマイクロソフト(MS)の「ビング(Bing)」が検索パラダイムのゲームチェンジャーとして注目されている。ただ、韓国国民が活用するにはまだ多少の制約がある。ともに開発ロジックも学習データも英文だから韓国語に対する理解力が足りず、英語に比べて応答水準が相対的に劣るのだ。
ネイバーとカカオがチャットGPTの対抗馬として自信を持つのは、これまで蓄積した韓国語データが海外事業者より圧倒的に多く、これを基盤に対話型AIサービスを高度化することができると踏んでいるからだ。
◇韓国語の高品質検索データ
ネイバーは27日に「サーチGPT」技術のロードマップを発表する。これはチャットGPTやビングと同様、ユーザーが質問すればAIチャットボットが対話形式で答えてくれる仕組み。
ネイバーは昨年9月からAIで検索技術を高度化するプロジェクトを推進してきた。複雑な形態の検索語を入力しても最適な結果を出す技術を発展させ、サービスとして実現したものが「サーチGPT」だと位置付けている。
ネイバーのチェ・スヨン代表は「ネイバーは韓国語では高品質検索データを最も多く保有しており、巨大AIモデルとしては世界トップクラスの技術だと自負している」と話した。
◇効率性で差別化
一方、カカオAI専門研究系列会社カカオブレーンも「コ(Ko)チャットGPT(仮称)」を公開する計画を持っている。今年上半期に韓国語特化AIモデル「コGPT-3.5」バージョンを公開し、これを基盤とするチャットボット「コチャットGPT」を発売するのが目標だ。
チャットGPTのようなAI基盤モデルはパラメータが多いほどより多くのデータを処理し、AI性能を高めることができる。GPT-3.5モデルをベースに誕生したチャットGPTは1750億個のパラメータを誇る。
コチャットGPTの基盤となるコGPT-3.5はパラメータが60億個で競争AIモデルに比べて少ないが、カカオは効率性の面で差別化を図る方針という。
カカオ関係者は「内部で検証した結果、少ない数のパラメータでもライバル会社に劣らない性能が立証された。コチャットGPTは既存のパラメータだけでも韓国語特化サービスをうまく具現するのに十分だと判断している」と伝えた。
カカオのホン・ウンテク代表は「グローバル企業と同じ線上で競争するのではなく、コGPTを活用してバーティカルなAIサービスに集中する」と明らかにした。
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