
韓国の化粧品ブランド「トニーモリー(TONYMOLY)」が、幼児にアイライナーを塗った映像を商品PRに利用した――こんな疑惑がSNS上で持ち上がった。ただ同社は「事実無根の虚偽情報であり、あらゆるマーケティング関与は一切ない」と強く反論している。
問題の動画は、幼い子どもが顔中にジェルタイプのアイライナーを塗りたくった状態で泣いているという内容。動画は子どもの叔母によってSNSに投稿され、添えられたコメントは「もう二度と私の目を離れないで」というものだった。
動画は瞬く間に2000万回以上再生され、ネット上では「かわいすぎる」「(水や汗に強く耐久性にすぐれた)ウォータープルーフ機能すごすぎ」といった製品性能を称賛する声が広がった。
トニーモリーはこの動画に対してSNS上で「とてもかわいかったけれど、製品が落ちにくくて大変だったのでは」「感謝の気持ちとしてお母さまとお姉さまにも製品をお送りする」とコメントを残した上で無償で商品を送った。
このやり取りを受け、一部のネットユーザーからは「広告として仕組まれたのでは?」との疑いが持ち上がった。「あの塗り方、子どもが自分でできるわけがない」「もし誰かが手を添えて塗ったのなら、虐待に近い行為だ」といった声も上がり、SNS上では「ヤラセ動画によるバイラルマーケティングでは」との疑惑が拡大した。
こうした批判に対し、トニーモリーは11月19日に公式SNSを通じて声明を発表。「当該動画について、当社はいかなる形の協賛、広告、バイラルマーケティング、企画にも一切関与していないことを明確に申し上げます」と強く否定した。
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