2024 年 9月 18日 (水)
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韓国ネイバー、生成AI検索サービス「Cue:」を公開

写真=ネイバー(c)KOREA WAVE

韓国ネット大手ネイバーは20日、生成AI検索「キュー(Cue:)」のベータ版(正式版の発売前に提供されるテスト版)サービスを開始すると明らかにした。

先月発売した対話型AIサービスの「ハイパークローバーX」が文書作成と創作など、企業と個人の生産性向上を図るツールならば、「キュー」は生成AIを検索に融合させ、複雑な質問にも意図を一気に把握して検索能力を向上させたのが特徴だ。

直観的な回答によって一般利用者に新たな検索経験を提供すると同時に、ショッピングや決済などネイバーサービスをそのまま利用できる。

「キュー」には差別化された技術であるマルチステップリーズニング(段階別推論)が適用された。これにより、利用者は生成された回答がどのような過程を通じて提供されたのかを把握できる。事前学習されたデータに基づいて回答する従来の生成AIチャットボットとは違いがある。

従来の検索の限界点も補完した。キーワードベースの検索は、利用者が入力したキーワードに符合する文書を探す方式で、希望する結果を得るまで検索を繰り返さなければならない。だが「キュー」は、多様な意図が混ざった文章を入力しても、散らばっている検索結果の中から適した情報を探し、それを組み合わせて複合的な回答を生成する。これで情報検索にかかる手間が省けるわけだ。

例えば「キュー」に「ワンルームで初心者が育てやすい植物と管理法を教えて」と複合的な質問すると、ワンルームで育てやすい植物の特徴と長所、管理法順に検索計画を打ち立て、段階別の検索過程を経て各段階で収集した検索結果を元に回答を生成し、参考情報も提供する。

さらなる検索を支援する機能もある。回答内の「もっと見る」をクリックすると、統合検索結果と連動して追加コンテンツを続けて見ることができる。下段の後続質問を通じ、主題と関連した関心事と情報を発見することも可能になる。

あわせてネイバー検索に蓄積されたテキスト、イメージ、映像など多様なフォーマットのコンテンツと、ウェブオリジナル、映画情報、放送プログラム、公演情報などテーマに特化した知識ベース結果と連係し、質問により多様な視覚資料を加えるなど、豊富な検索結果を示す。

ネイバーサービスとの連動もやはり「キュー」の特徴点だ。利用者が「秋夕(チュソク、旧盆)に調理できるズッキーニのチヂミのレシピを教えて」「必要な材料も一緒に買いたい」と検索すると、ズッキーニのチヂミの材料と調理方法を整理して回答し、下段にはネイバーの買い物機能と連携し、利用者が入力しておいた住所地からすぐ注文可能な商品を購入できる。

また「今日配送可能な20万ウォン以下のテーブル照明を教えて」と質問すると、ネイバーショッピングレビューにある情報を探した後、ショッピングサービスで追加探索しなくても当日配送可能な商品を提示し、すぐ購入することも可能だ。

このほか、「済州島で、行ってみる価値のあるカフェを推薦して」「ペット同伴可能な所へ」と入力すると、ネイバーの場所情報を基盤に予約まで可能な形で推薦するなど、検索がさらに便利になっている。

(c)KOREA WAVE

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