2025 年 8月 2日 (土)
ホーム経済OTT韓国デクスター初のドラマ『巫女と彦星』…視聴率と話題性の両方をつかんだ

韓国デクスター初のドラマ『巫女と彦星』…視聴率と話題性の両方をつかんだ

tvN『巫女と彦星』放送画面のキャプチャ(c)KOREA WAVE

韓国の視覚効果プロダクション大手「デクスタースタジオ」は28日、子会社のコンテンツ専門制作会社デクスターピクチャーズが企画・制作を担当したドラマ『巫女と彦星』が、初回放送で視聴率4.3%を記録したと発表した。

同作は放送開始以降、魅力的なキャラクターの掛け合いと意外性のあるストーリー展開を武器に、ケーブルおよび総合編成チャンネルを含む同時間帯で視聴率1位を継続している。全国世帯基準の平均視聴率は4.8%、最高は5.9%(ニールセンコリアの有料プラットフォーム基準)を記録した。

グローバルでの人気も高い。グローバルOTT視聴ランキング集計サイト「FlixPatrol」が発表した7月16日の順位によると、『巫女と彦星』はAmazon Prime VideoのTVショー部門(英語・非英語含む)で世界3位となった。タイ、インドネシア、フィリピンなど8カ国で1位を獲得し、フランス、イタリア、フィンランド、インドなど計35カ国でトップ10入りし、海外視聴者の心も掴んでいる。

Good Data Corporationの公式プラットフォーム「FunDex」が発表した結果でも『巫女と彦星』は7月第3週のTV-OTT統合部門で2週連続1位となった。

出演者の話題性部門では主演のチュ・ヨンウとチョ・イヒョンがそれぞれ1位と2位にランクインした。デジタル累計再生回数は2億4000万回を突破し、7月1~15日の間に3週連続でTVINGのトップ10コンテンツ1位に上がった。

『巫女と彦星』の背景にはデクスターグループの相乗効果が凝縮されている。企画と制作を主導したデクスターピクチャーズは、若者の奔放な恋愛物語に韓国のオカルト要素を現代的な感性で溶け込ませた、相互救済型のロマンス作品を生み出した。

原作の世界観を基に「ヨムファ(チュ・ジャヒョン)」「悪鬼ボンス(チュ・ヨンウ)」など新たなキャラクターを登場させる脚色によって、予想外の展開と新鮮な楽しさを提供した。終盤に向かうにつれてさらに安定した演技力と強い掛け合いを見せている「パク・ソンア(チョ・イヒョン)」「ペ・ギョヌ(チュ・ヨンウ)」「ピョ・ジホ(チャ・ガンユン)」のキャスティングも好評だ。

水の霊、火の霊、赤ちゃん霊、犬の霊など、多彩な“K-ゴースト”が登場する『巫女と彦星』のジャンル的世界観の完成度は、多くの作品でファンタジー世界観を築いてきたデクスタースタジオのノウハウが支えている。巫俗(ムーダン)を題材にしているだけに、さまざまな厄や霊などのオカルト要素が登場し、デクスタースタジオのVFX本部とDI本部が視覚特殊効果とカラーグレーディングを担当して、スリルと没入感を生み出している。

物語の重要な鍵となる「ボンス」のトラウマを描写するために挿入された戦争シーンには、デクスタースタジオのAI技術が活用された。銃弾と砲弾が飛び交う戦場の惨状を生々しく伝える一部のシーンは、実写撮影はせず、デクスタースタジオのR&D研究所が開発した生成型AIモジュールで制作された。商業用コンテンツで直接活用可能なレベルのAI制作技術を披露し、AIがドラマ制作の効率性と完成度の両面に貢献した事例となった。

(c)KOREA WAVE

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