2024 年 3月 4日 (月)
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韓国スパコンが解いた「気候変動と人類進化」(上)

IBS調査団の気候モデルシミュレーションと化石・考古学資料を総合して計算したホモ・サピエンス(左紫色の陰影)、ホモ・ハイデルベルゲンシス(中央赤色の陰影)、ホモ・ネアンデルターレンシス(右青色の陰影)の生息地。陰影値が薄いほど生息可能性が高いことを意味する(IBS提供)©news1

人類の祖先が気候変動によって、移動、適応しながら、いかにして進化を遂げたのか……。これを究明した人類進化マップがつくられた。

韓国科学技術情報通信省がこのほど、ブリーフィングを開催し、基礎科学研究院(IBS、大田)のドイツ気候物理学者アクセル・ティンマーマン(Axel Timmermann)氏が率いる気候物理研究団のチームによる成果を発表した。

今回の研究は、基礎科学研究院が保有するスーパーコンピューター「アレフ」(Aleph)が活用されている。その成果は今月14日、国際学術誌「ネイチャー(Nature)」に掲載された。

◇最も包括的な人類の歴史マップ制作

従来の研究では、気候変動が人類の進化に与える影響について、化石や考古学的証拠に基づいて分析されてきた。だが人類化石の遺跡周辺には気候と関連した資料が不足し、気候変動の影響をはっきり究明することは、長期にわたって難題として残されてきた。

これを解決すべく、研究団は、気候モデリング、人類学、生態学の各専門家によるチームを構成し、多角的な側面で気候変動が人類の進化に及ぼした影響を考察した。

研究団は大陸氷河や温室効果ガス濃度、天文学的な変動を利用し、気候のモデリングを進めた。これに沿って、過去200万年の気温や降水量などの気候資料を作成した。

さらに、共同研究を通して過去200万年におけるアフリカ、欧州、アジアなどの3200カ所の人類化石と考古学的標本を取り入れ、人類の歴史について最も包括的な編集本を制作した。

また、気候資料や植生、化石、考古学資料を組み合わせ、現代人類の祖先であるホモ・サピエンス、ホモ・ネアンデルターレンシス、ホモ・ハイデルベルゲンシス、ホモ・エレクトス、ホモ・エルガステル、ホモ・ハビリスなどの種の生息地を、時代別に推定できる時空間マップを構築した。

©news1

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