2024 年 12月 26日 (木)
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韓国ゲーム各社が苦しむ「ゲーム内の違法プログラム」とは何か

ハック販売サイトでFPSゲーム関連のハックプログラムを販売している様子。購入期間別とプログラム機能別に価格が分かれている=ウェブサイトのキャプチャー(c)news1

ゲーム内の違法プログラム(ハック)利用に韓国のゲーム各社が苦しんでいる。作業場・マクロからエイムハックまでさまざまな違法プログラムが横行し、正常なゲーム利用者の離脱を加速したためだ。

業界では自主的な解決に加え、ゲームハック販売者の処罰水準を高め、購入者も処罰する方案が必要だという声が出てきた。

一部のウェブサイトで韓国のゲームのハックが公然と販売されている。テレグラムチャンネルやコミュニティなどを通じて利用者を募集し、ハック購入時に個人メールなどでプログラムをダウンロードさせる方式だ。

実際、ページに接続すると、違法ハック1日券から月購読まで多様な製品が準備されていた。国内サイトでは1日1万2000ウォン(1ウォン=約0.11円)で、グローバルでは9.99ドルやビットコインなどを利用してハックプログラムを購入することができる。

ゲームジャンルに合わせたハックも完備されている。FPSゲームである「バトルグラウンド」「サッドアタック」「オーバーウォッチ」の場合、他の利用者の位置を画面に表示するESP(Extra Sensory Perception・超感覚的知覚)ハックと自動的に相手の頭などに照準がつくエイムハックなどが販売されていた。

他の利用者と攻城戦・レイドなど競争しなければならないMMORPG「ロストアーク」「スローン&リバティ」「黒い砂漠」などの場合、移動速度・攻撃速度のハックが大部分だった。自動的にポーション(水薬)を使い果たし、近くのモンスターを狩り他の利用者より早く成長し、財貨を集めることができるようにした。

ハックの販売者たちは製品説明で「チートプログラムを実行すればコンピュータのすべてのプログラムに挿入し、探すことがほとんど不可能にした」と「GUI(GraphicUserInterface・アイコン)や疑わしい文字配列がない」と宣伝している。

ハック購買時に違法プログラム利用内訳を消してくれる「ログクリアラー」プログラムを提供する業者もあった。この他にもゲーム物管理委員会・放送通信委員会・警察庁などでハック購入を探知できないようにVPN(仮想私設網)接続方法もまた添付した。

ハック使用は正常な利用者の離脱と直結するため、ゲーム会社もハック利用者に積極的に対応している。NCソフトの「スローン&リバティ」も非正常なプレイ関連利用者の不満が提起されるとすぐに謝罪し収拾に乗り出し、12日に計1727個のアカウントを制裁した。カカオゲームズがサービスし、レッドラップゲームズが開発した「ロム:リメンバーオブマジェスティ」もまた、13~15日に計4万9858個のアカウントを永久制裁したと公示した。

業界関係者は「1000人を遮断すれば再び違法サイトでアカウントを購入する利用者2000人が登場する。ゲーム会社の永久制裁とハック販売・購入者処罰が同時になされなければならないが、容易ではない」と話した。

現行のゲーム産業法上、承認を受けていないコンピュータープログラムを配布する場合、1年以下の懲役または1000万ウォン以下の罰金が、情報通信網法上7年以下の懲役または7000万ウォン以下の罰金が科される。

ただ、ハック購入者を処罰する根拠はない。昨年11月、共に民主党のチョン・ジェス議員が「ゲームのハック利用者に罰金20万ウォンを科し、販売者は5年以下の懲役または5000万ウォン以下の罰金刑を科す法案」を発議したが、審議未了の状態だ。

(c)news1

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