世界を舞台にする韓国企業。これはLG電子とサムスン電子の華麗な修飾語だ。LG電子とサムスン電子は韓国だけでなくプレミアム電子製品市場と呼ばれる北米と欧州でも人気が高い。だが、隣国・日本と中国では両社の存在感は微々たるものだ。
閉鎖的で保守的な特有の雰囲気が、自国の製品に対する高い選好度につながっている。そんな日本をターゲットに、LG電子とサムスン電子はオーダーメード型事業方向を新たに打ち立てるなど攻略に乗り出している。
昨年、日本の家電ブランド「トップ5」に韓国企業は1社もなかった。LG電子がグローバル市場で最大のライバル会社である米国のワールプール社の先を行っているもかかわらず、日本ではまだ力不足だ。
LG電子は今、日本の消費者がテレビ画質を重要視する点などを狙うなど現地化に集中している。ミッドレベル(普及型)製品群では東芝や日立など現地ブランドに勝つのは容易ではないため、プレミアム製品に集中している。「OLED・有機発光ダイオード」と衣類管理機である「LG Styler(スタイラー)」が日本市場攻略の核心製品だ。
日本のテレビ市場は消費者が画質に敏感で、世界でテレビ平均販売単価(ASP)が最も高い。自然にOLEDテレビの選好度も高くなっている。LG電子はOLED(有機EL)テレビの「元祖」であることを強調し、日本のテレビ市場で影響力を拡大している。
市場調査機関オムディアは昨年、日本OLEDテレビ市場内のLG電子のシェアが7.7%だと集計した。90%以上が日本製のテレビが占めているところで、前年度よりシェアを0.4%ポイント引き上げた数値だ。
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