飲み終わったコーヒーカップ、飲み残しのジュースが入ったままストローが突き刺さったコップ、食べ残しの菓子、紙くず……。こうした食器類が、まるでごみのように積み上げられている。韓国スターバックスコーヒーのある店舗における食器返却台の様子だ。
カップや食器を返す際、できるだけきれいな形で返却台に戻してほしい――こうしたメッセージを込め、同店の従業員が食器返却台の写真を、韓国のインターネット掲示板にアップした。
ところが、従業員が「私はこれが今の時代の集団的知性(集合知)だと思う」という文章を添えたばかりに、この投稿が一転、批判の対象になってしまった。
ネット上では、投稿者が従業員である点をとらえて「そもそも、なぜ、あれほど汚くなるまで片付けなかったのか。業務怠慢だ」「写真を撮ってアップする時間があるなら片づけよ」と促す意見が多く寄せられた。
また「集団的知性」という表現に対する違和感も指摘された。「集団的知性」 が「多くの知性が協力・競争すれば、より優れた知性が得られる」ことを意味するのに、写真に添える言葉として不適切だというわけだ。「集団的知性によって(食器類が)崩れないよう上手に積み上げたとほめているのか」という書き込みもあった。
ただ、中には「客にも最小限の分別はあってもいい」という声や、返却台にペットボトルが写されていたことを問題視して「資源ゴミは別の場所で捨てるべきだ」などと、客のマナー違反を指摘する意見もあった。
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