共働きで子どもを持たない夫婦(DINKs、ディンクス)になることを約束して結婚したものの、夫の気が変わり、結婚3年目で離婚訴訟に至った共働き夫婦の話がこのほど、韓国YTNラジオ「チョ・インソプ弁護士の相談所」で取り上げられた。
相談したのは妻で「子どものころ、幸せではなかったので親になりたくなかった。夫とは結婚前に子どもを産まないという話を何度もし、受け入れてくれたから結婚した」と述べた。
しかし、結婚3年目に入ると、夫は「年を取る前に子どもが欲しい」と言い出した。妻は反対したが、夫はかたくなで離婚訴訟に至った。
ところが、ここで夫に2億ウォン(約2200万円)の借金があることが判明する。
妻は「共稼ぎ夫婦で、自分の給与は各自で管理してきた。食費や公共料金は半分ずつ分担し、生活費として毎月平均100万ウォンを支出した。お互いにいくら稼いでいるのかもよくわからなかった」と説明した。
夫は「結婚期間中に借りた2億ウォンは夫婦共同財産だ」として分担を求めているといい、妻は「夫の内緒の借金をなぜ分担しなければならないのか」と助言を求めた。
イ・ギョンハ弁護士は「毎月の支出から見て、借金2億ウォン全てを夫婦共同財産の形成と維持に用いたとは見難い」とし、夫の預金取引内訳を確保して借金の使途を明確にするようアドバイスした。
ただし「結婚期間中に生活費や養育費への充当、夫婦で住むアパートの資金として借りた場合は財産分割対象になる」と話した。
一方、イ弁護士は「子どもを持つかどうかで配偶者の心が変わったというだけでは、慰謝料請求が難しい」と述べた。
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