ソウル市城北区(ソンブクグ)のアパート近隣で8日午前3時ごろ、タクシー客の20代女性が車内で意味不明なことを言い始めた。意識はあるし、酒のにおいもしないのにコミュニケーションが取れない。一体何が起きたのか。
女性がタクシー代を払わず騒ぎ、何を言っても通じないため、運転手はただ乗りだとして警察に通報した。
近くの月谷(ウォルゴク)地区隊から現場に出動した警察官たちも女性の様子を見て首をかしげた。酔っ払いではなかったからだ。
警察は身元を照会して女性が神経精神疾患であることを突き止めた。そううつ病の薬を1カ月前にやめて状態が悪化していたという。
保護者の住まいがソウルから遠いため、警察は緊急入院の同意を得て不安そうな女性を慰めながら医療機関へ搬送した。
緊急入院は、自分や他人に危害を及ぼす危険性がある神経精神疾患の患者について、医師と警察の同意の下、精神医療機関に入院させる制度だ。
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