
韓国の若年層が不確実な経済環境の中で「安定的な貯蓄」を重視していることが明らかになった。NH農協銀行の分析によると、20〜30代の総貯蓄額のうち約半分が定期積金(積立型預金)で占められている。一方、40〜50代の中壮年層は入出金自由口座を通じて株式や投資信託などへの資金運用を行う傾向が強かった。
金融業界関係者によると、NH農協銀行が最近発刊した「NHトレンド+(Tritonomics:日常の小さな贅沢)」報告書では、2024年1月から2025年6月までの農協銀行顧客2600万人、農協カード利用者2040万人、NHメンバーズ会員1100万人の決済データを分析した結果、世代別の金融行動に大きな違いがあることが確認された。
分析によれば、20〜30代の総貯蓄額は前年上半期比で15.1%増加し、他の年齢層に比べて2倍以上の伸びを示した。40〜50代は8.6%、60代以上は5.5%の増加にとどまった。
商品別では、20~30代の預金残高が19.8%、積金が16.6%増加。ファンド・投資商品は17.3%、入出金口座は9.3%増えた。一方、40~50代では積金が0.9%減少し、預金が17.2%、ファンド・投資が11.4%、入出金口座が4.5%増加した。60代以上ではファンド・投資が2.8%減、預金が11.7%、入出金口座が2.8%増となった。
2025年上半期末時点で、20~30代の貯蓄構成比は積金が47.2%と最も高く、入出金口座27.5%、預金17.2%の順。報告書は「不確実性の高い経済状況の中で、若者が安定的な積金中心の金融戦略を選択している」と分析している。
これに対し、40~50代では入出金口座の比率が36.0%で最も高く、預金30.3%、積金13.5%と続いた。60代以上は預金が43.2%を占め、入出金36.5%、積金8.6%だった。
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