幼いころからスマートフォンの通話アプリやSNSに慣れている韓国のMZ世代(1980年代半ばから2010年ごろの生まれ)の間で、電話での通話を怖がる「電話恐怖症(Callphobia)」が広がっている。
米メディアの報道で、米国のコンサルティング会社が、電話での通話が苦手なMZ世代を対象に電話恐怖症を克服する相談を1時間480ドル(約6万3950円)で提供していると伝えられ、韓国で話題になった。
電子メールや携帯メールに慣れてしまった若い世代が、電話での通話を恐れる「電話恐怖症」にかかる可能性があるとして、同社は2006年からこのビジネスを始めているという。
この状況は、IT強国である韓国も同じで、多くのMZ世代も電話恐怖症を訴えている。
1カ月前に就職した会社員のペクさん(27)は、メッセンジャーなどで予告された電話でなければ出ないという。
「電話での通話は一方的に入ってくる感じだ。どんな目的で電話するのかわからないので、心の準備ができていない。だから電話に出たくない。他人の部屋にノックして入るように、電話するということがあらかじめ伝えられていなければ出ない」
1年目の会社員、キム・ヒョンソさん(28)も同様に、電話恐怖症を患っている。
「考えが整理されていない状態で突然電話を受ければ、頭の中が白くなる。カカオトークや携帯メールは考えを整理する時間があるが、電話はすぐに反応しなければならないので大変だ。特に、会社の他の部署の幹部と通話する時は難しい。電話をかける時は話す内容をあらかじめ書いておいて読む」
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