韓国の百貨店で顧客VIP選定と施設利用の敷居が高くなっている。百貨店顧客の1人当たりの消費金額が増え、VIPの基準も上方修正されているためだ。
新世界(シンセゲ)百貨店は最近、売り上げ上位4店舗(本店・江南・センタム・大邱)を中心に一部施設の利用実績基準を変更した。来店客が多く集まって混雑した上位4店舗のラウンジ・バレーパーキング(車両を預かって、係員が顧客の代わりに駐車場に入出庫するサービス)特典など一部基準を上方修正した。
これらの支店はメンバーズラウンジの利用基準を年間使用金額2000万ウォン(1ウォン=約0.1円)から2500万ウォンに、ファーストラウンジの利用基準を4000万ウォンから4500万ウォンに引き上げた。
ロッテ百貨店も最近、優良顧客をMVGからアベニューエル(AVENUEL)に変更し、選定基準を高めた。最上位等級のアベニューエルブラックは自主基準により選定され、エメラルドは1億ウォン以上、パープルは5000万ウォン以上(7000万ウォン以上は別枠)、オレンジは店舗により2500万~2000万ウォンを使った顧客が対象だ。
現代百貨店は昨年、いち早くVIP選定基準を変えた。最上位顧客であるジャスミンブラックは1億2000万ウォン以上、ジャスミンブルーとジャスミンは8000万ウォン、5000万ウォン以上を使った顧客だ。
百貨店業界がVIP顧客選定基準を高める理由は、新型コロナウイルス感染以後、急激に増えたVIP顧客数のためと分析される。通常、1年間の百貨店での消費金額を基準にVIPを選定するが、高額品販売の急増で対象となる顧客が増えているためだ。
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