2024 年 2月 23日 (金)
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韓国の対話アプリが突然「絵文字終了」宣言、すぐに撤回した理由 [韓国記者コラム]

カカオトークの基本絵文字=カカオトークキャプチャー(c)NEWSIS

韓国の対話アプリ「カカオトーク」で、文章の中に絵文字を入れたい時に親指を上げたムジ、涙を流すアピーチ、にっこり笑うプロド(カカオトーク犬)など、カカオキャラクターの絵文字がよく使われてきた。「恥ずかしい」「カッと」「絶叫」と書けば自動的に入力される黄色い顔の絵文字も、流行に左右されず、長い間使われてきた。

ところが、カカオが突然、1月のアップデートで無料で提供していた基本絵文字を削除すると明らかにし、その2日後、決定を撤回した。利用者の反発を意識した措置と受け止められている。絵文字は顔の表情や手などで感情を表すアイコンで、動いたり、身振り、手の動きなどを表す記号を利用した顔文字とは違う形だ。

カカオは先月24日のカカオトークアップデートで、カカオトークサービスの初期時代である2011年から提供されてきたカカオトーク内の無料絵文字の提供を完全に終了すると明らかにした。「長期的により良い使用経験と機能を提供するための改編」というのが会社側の説明だ。

ところが2日、カカオは利用者の要求を受け入れ削除した基本絵文字を元に戻し、他の絵文字も削除しないと明らかにした。カカオ関係者は「利用者のフィードバックを反映して従来のバージョンにロールバックすることを決め、来週中にはアップデートのロールバックをする予定だ」と説明した。

カカオトークがアップデートのロールバックをするのは今回が初めてだが、すぐに決定を撤回したのは、利用者の反発が予想外に大きかったためと見られる。

基本絵文字終了のニュースに利用者たちは「よく使っていたのに残念だ」という反応が支配的だった。本紙記事のコメントとオンラインコミュニティなどには「基本なのになぜなくすのか」「あえてなくす理由が理解できない」「有料絵文字を売るためのものか」「もう思い出として消えるのか」など、否定的反応も多かった。

特にアップルウォッチの利用者の場合、カカオトークの返信時にテキストを打つのが面倒で、その絵文字が便利に使われていたので、不便さが懸念された。

それだけでない。カカオトークの初期のころから使われていたため、「思い出」を失うことに寂しさを感じる利用者も多かった。

カカオトークの基本絵文字が削除されてもiPhoneとアンドロイドに搭載された基本絵文字はカカオトークで使用が可能だが、二つのOS間の絵文字に互換性がないことも問題だと指摘された。

同様の事例としてネイバーブログでよく見られたLINEフレンズのキャラクターが終了したことも残念だった。昨年5月、ネイバーはブログやカフェ、LINEメッセンジャーなどで使えるLINEレンズステッカーサービスを終了した。

LINEフレンズのアカウントから無料で提供されたラインの公式ステッカーの契約満了が理由だ。ネイバーブログを象徴していた身近なキャラクターなので、多くのユーザーが残念がった。

このような絵文字サービス終了に対するユーザーの不満は、絵文字に慣れたSNSコミュニケーション文化が定着したことを意味と解釈される。パソコン通信時代には:)、「^^」、「:-」など記号と文字の組み合わせなどが使われ、インターネット時代には「ㅋㅋ」、「ㅎㅎ」などハングルの初声を利用した感情表現が登場した。

(c)NEWSIS

モバイル時代には2011年にカカオトーク、LINEに登場したキャラクターの絵文字をきっかけに、さまざまな感情を表現する絵文字ができ、感情を多彩に表現できる一種の非言語的コミュニケーション手段になった。絵文字が人間の喜怒哀楽を代弁していると言われるほどだ。言葉では表しづらい対話の締めくくりに最適だ。最近、絵文字は2Dから、3D、GIFなどで多様な形態になっている。

カカオが基本絵文字を終了しようとした理由については意見がまちまちだ。一部では、有料の絵文字販売に集中するための戦略だと解釈している。

カカオトークの絵文字はカカオの収益源の一つだ。カカオトークが絵文字を初めて公開したのは2011年11月ごろで、翌年の2012年の月間平均絵文字発送量は約4億件だったが、昨年の絵文字数は約60万個で、累積発信量は2600億件を突破した。2023年の月平均絵文字使用者と絵文字購入者数は各々3000万、2900万だ。カカオが力を入れている定期購読商品「絵文字プラス」の購読者数も200万人を超えた。

カカオが表明した通り、流行が過ぎた基本絵文字を終了し、カカオトーク改編にスピードを上げるという目的もあるだろう。カカオはカカオトークの改編を中心的な経営目標に掲げた。1月のアップデートを通じて、ジョルディ、チュンシクなど最新のカカオフレンズキャラクターを育成できる機能をカカオトークのプロフィールに追加した。

また、カカオトーク内の日常を友人と共有したり、24時間後に消えるコミュニケーション機能である「ポン」もコンテンツ登録時に「位置ステッカー」を登録できるようにするなど、SNSの性格を強化している。昨年12月中旬から試験サービスとしてカカオトークに適用された人工知能(AI)対話要約や話し方変更機能はユーザー150万人を突破した。このような変化の中でカカオトークの「基本絵文字」が今後も残るか注目される。【NEWSIS チェ・ウンス記者】

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