2025 年 10月 13日 (月)
ホーム経済不動産韓国の家賃「月4000万ウォン」年俸級の負担…江南・龍山・城東で“超高額月賃貸”続出

韓国の家賃「月4000万ウォン」年俸級の負担…江南・龍山・城東で“超高額月賃貸”続出

ソウルのソウルの森から見た高級マンション「ギャラリア・フォレ」(c)news1

ソウルの高級マンション市場で、月数千万ウォン台に達する「超高額月賃貸」契約が相次いでいる。取引は主に江南(カンナム)・瑞草(ソチョ)・城東(ソンドン)・龍山(ヨンサン)といった中心エリアに集中しており、自営業者や芸能人ら特定層が主な需要を引っ張っている。

国土交通省の実取引公開システムによると、2025年に入ってソウルで締結されたアパートの月賃貸(半チョンセ含む)は計8万2800件。このうち月家賃100万ウォン以上の“高額賃貸”は3万3707件にのぼり、さらに月1000万ウォン以上の“超高額賃貸”は169件に達した。

代表的な事例として、2025年6月には城東区聖水洞1街の「ギャラリア・フォレ」専用241.93㎡(24階)が保証金1億ウォン・月賃4000万ウォンで1年契約を締結。また4月には同区の「アクロ・ソウルフォレスト」専用198.21㎡(46階)が保証金5億ウォン・月賃3700万ウォンで6カ月契約を更新した。これは以前の保証金10億5000万ウォン・月賃2100万ウォンから大幅に上昇した金額である。

7月には龍山区漢南洞「ナインワン漢南」専用206.89㎡(7階)が保証金10億ウォン・月賃3000万ウォンで2年契約を結んだ。

龍山区の不動産仲介業者は「以前は江南中心に超高額月賃貸が集中していたが、最近は『漢南・ザ・ヒル』『ナインワン漢南』など龍山区、『トリマジェ』『アクロ・ソウルフォレスト』がある城東区でも取引が活発だ。不動産を購入して税金を負担するより、月賃で住む方が得だと考える芸能人や自営業者が主な需要層だ。“月賃化現象”が加速しており、今後も超高額賃貸取引はさらに増えるだろう」とみる。

実際、ソウルでは“月賃化現象”が急速に進んでいる。不動産ビッグデータ業者「アシル」によると、2025年1月1日時点で2万83件だった月賃物件数は、10月1日には1万9881件に減少。供給減少と価格上昇が同時に進行している。

KBのソウル・アパート月賃指数も今月129.7と、前月(128.8)より0.9ポイント上昇した。地域別では、江北14区が126.3→127.2、江南11区が130.9→131.7といずれも上昇傾向を示している。

NH農協銀行のキム・ヒョソン不動産主席委員は「月賃は住宅を所有するより、超高額賃貸を負担できる層が選択する場合が多い。海外駐在員や芸能人、多住宅所有者が月賃を好む傾向にあり、今後も月賃需要と高額取引が増える可能性が高い」と分析した。

(c)news1

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