韓国の「出版グループ・韓国電子図書出版」が、人工知能(AI)技術を活用したマガジン「SINGULARiTY(シンギュラリティ)」を創刊した。同社は「究極的にエディターやデザイナーが1人、または全く必要のない雑誌づくりを目指す」と意気込んでいる。
同社は▽素材探し▽本文編集▽デザイン作業――の大きく三つでAI技術を活用している。
たとえば、エディターがテーマを選定し、細部条件を設定すれば、AIが自動的にふさわしい素材を提供する。エディターはこれを使い、取材したり資料を調べたりして記事を作成する。エディターが作成した原稿は、再びAIによって編集・デザインされ、あらかじめデザイナーによって定められたテンプレートに合わせて雑誌記事が作られていく仕組みだ。
シンギュラリティとは本来、「技術的特異点」を指す用語だ。AI発達により、人間が機械動作を、これ以上予測できない状況を意味する。
マガジンの名前について、同社のソ・ドンウ会長は「自主開発したAI技術を使って雑誌を作るという点に加え、これまでの枠にとらわれない新たな雑誌という点を強調したかった」と説明している。
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