韓国ゲーム開発大手ネットマーブルF&Cの子会社「メタバースエンターテインメント」が披露した仮想アイドル「MAVE:(メイブ)」が本物のガールズグループに匹敵する優れたビジュアルと歌唱力、振り付けで好評を得ている。デビュー曲「パンドラ」のミュージックビデオはユーチューブ公開13日で再生回数1000万ビューを突破。仮想アイドルという新たなパラダイムを開いたという評価もある。
華やかなメイクと衣装のメンバー4人は、動くたびに髪の毛が大きくたなびき、実際のアイドルに匹敵するダンスの実力を見せる。細かい表情まで仮想とは思えない自然さだ。
ソウル市城東区のメタバースエンターテインメント本社で事業室長のチュ・ジヨン氏、アートディレクター(AD)のアン・ソンウォン氏、テックディレクター(TD)のカン・ソング氏に会って「メイブ」誕生の裏話を聞いた。
シウ、ジェナ、タイラ、マティの4人で構成するメイブは、メタバースエンターテインメントがカカオエンターテインメントと協力して誕生した。両社の80人余りが1年以上も企画や製作に没頭した。メタバースエンターが制作とビジュアル、カカオエンターはマネジメント▽コンセプト▽音楽▽マーケティング――などを担当している。
チュ・ジヨン氏は「うちの技術力とカカオエンターの企画力が協業した時、ノウハウを生かせる分野は『アイドル』だと判断した」と打ち明けた。
メイブのビジュアルを担当しているアン・ソンウォン氏は「ここ1、2年の間に仮想人間が話題に上がり、インフルエンサーが多く出てきた。だが、まともなアイドルを作ったケースがなかったので正面から勝負に出た」と振り返る。
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