2025 年 11月 10日 (月)
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韓国のダークウェブ利用者、1日平均3.4万人「追跡技術の高度化が急務」

2025年9月28日、国会での討論に臨むパク・チュングォン議員(c)news1

秘密のインターネット空間「ダークウェブ」にアクセスする韓国内のインターネット利用者が、2025年は1日平均3万4614人にのぼることが明らかになった。これは2024年の1日平均6万42人からは減少しているものの、2020年から2023年までの平均(約1万4000人~1万9000人)と比べて依然として高水準だ。

このデータは、韓国国会の科学技術情報放送通信委員会に所属するパク・チュングォン議員(国民の力)が、韓国インターネット振興院(KISA)から提出を受けて10月9日に公開したもの。発表によると、ダークウェブに接続する際に使われる代表的なプログラム「Tor(トーア)」の国内利用者数が集計された。

ダークウェブは、一般の検索エンジンではアクセスできない匿名性の高いインターネット領域であり、違法薬物の取引、児童・性搾取物の流通、ハッキングツールの売買など、さまざまな犯罪行為に悪用されている。

パク議員は「ダークウェブはあらゆる不法犯罪の温床となっており、国内の利用者が今も数万人規模で存在することは非常に深刻だ」としたうえで、「政府と関係機関は追跡・監視の対応技術を高度化させ、国際的な連携も強化すべきだ」と訴えた。

現在、韓国のみならず他の先進国においても、ダークウェブの利用実態を正確に把握し、違法行為を追跡・摘発するための技術や体制は十分に整っておらず、課題が残されている状況だ。今回のデータ公開を受け、国内の監視体制の強化や、法整備に向けた議論が加速する可能性がある。

(c)news1

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