2024 年 7月 27日 (土)
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韓国のスティックコーヒー独走の食品企業、平均の勤続年数20年・年俸1000万円

ソウル市麻浦区の東西食品本社の全景(写真提供=東西食品)(c)MONEYTODAY

韓国のコーヒーミックス(スティックコーヒー)市場占有率の90%を超えて独走する「東西(トンソ)食品」。職員の平均勤続年数が20年を超え、平均年俸も1億ウォン(約1000万円)に迫る。同社職員の平均勤続年数は20.1年(2021年)で、KT&G(17.5年)やハイト真露(16年)などの100年近い歴史のある企業より長い。国内で食品業界の大企業職員の平均勤続年数が10~12年前後なのに比べると、ほぼ2倍だ。

監査報告書によると、2021年の従業員給与の総額は1190億ウォンだ。職員が約1200人でだから、平均年俸が1億ウォンに迫る。非上場会社で平均給与は公開しないが、ハイト真露(1億900万ウォン)に次いで業界で2番目に高い水準だ。KT&G(9000万ウォン)、オリオン(8000万ウォン)、CJ第一製糖(7600万ウォン)など食品業界で年俸が高いとされる大企業も東西食品に及ばない。

長期勤続者が多いため、高額年俸者が多いためだ。東西食品関係者は「入社後の離職率が低く、外部から人材を迎え入れることもほとんどしないため、他社と比べて転職して入社してきた職員の割合が非常に低い方」と説明した。

東西食品は国内のコーヒーミックス市場では圧倒的な強さを誇る。市場調査機関のニールセンコリアによると、昨年東西食品のコーヒーミックス市場のシェアは89.2%で、南陽(ナミャン)乳業(6.8%)やネスレ(2.6%)などのライバル会社より高い。

グローバル企業ネスレが特に韓国コーヒーミックス市場でシェアを伸ばせない理由も、東西食品の堅調な需要層のためだ。東西食品関係者は「甘すぎず、韓国人の好みに合わせて品質を持続的に改良した点が功を奏した」と説明した。

年間売り上げ約1兆5000億ウォンの内、約6000億~7000億ウォンがマキシムモカゴールドをはじめとするコーヒーミックス製品群で、続いてインスタントコーヒー豆であるカヌーが約3000億ウォン台の売り上げを上げており、ポスト、オレオなど食品事業の売り上げも3000億ウォン台に達する。

(c)MONEYTODAY

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