
韓国で、非対面のオンライン個別指導プラットフォーム「トップクラス・エデュアイ(Topclass Edu-i)」が突然破産を宣言し、受講生や保護者、講師ら数百人に深刻な被害が広がっている。
業界関係者によると、トップクラス・エデュアイは5月15日、講師と保護者宛てに一斉に送信したショートメッセージで「経営悪化によりサービスを終了する」と通知した。ホームページ上にも「すべての受講生と保護者の皆様に深くお詫び申し上げ、被害を最小限に抑えるよう最善を尽くす」と告知文を掲載した。
同社は2018年に設立された非対面型オンライン家庭教師企業で、約20人の職員が在籍していた。今回の突然の破産により、受講料の未返金額が10億ウォン(約1億円)を超えているとみられる。
実際、保護者や受講生約340人は、同社代表を詐欺などの容疑で警察に告訴。告訴は5月16日、ソウル西大門(ソデムン)警察署に提出された。
被害に遭ったある保護者は「4月から11月までの個別指導費用として1200万ウォン(約120万円)を一括で支払ったが、15日に突然授業ができなくなったという通知が来ただけで、会社からは何の連絡もなかった」と怒りをあらわにした。
被害は保護者側だけではない。講師300人あまりも4~5月分の報酬を受け取っておらず、その総額は約1億5000万ウォン(約1500万円)に上ると推定されている。
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