「キャットフードを変えたりはしたが……。どうしても不安ですね」
8匹の猫の飼い主である韓国の30代女性、イムさんは3月の朝、ペットの猫「ブドウ」が後ろ足を引きずっている姿を発見した。午後になると、ブドウは一歩も歩けないまま座り込み、イムさんは慌ててブドウを連れて病院に向かった。
最近、ブドウのように筋肉病症を発症するケースがペットの猫の間で増えている。飼い主らは一部のキャットフードを原因として挙げている。それまでは異常がなかった猫がキャットフードを食べてから異常な反応を起こしたというわけだ。
キャットフードを食べた後、猫が苦しみ始めたので安楽死させたというケースもある。20代の女性Aさんは「4日午前4時ごろ、猫の泣き声が聞こえ、後ろ足を引きずって寝室に入ってきた。とても苦しんだので、結局、安楽死させた」と話した。
キャットフードを変えた翌日に起きたことだったという。Aさんがネットを見ると、このキャットフードが物議を醸していることがわかった。
ブドウも問題のキャットフードを食べた。イムさんは「問題になったキャットフードリストに我が家のキャットフードがあってびっくりした。幸い対処が早かったので、現在、猫の状態は悪くない」と打ち明けた。
こうした情報が相次いだため、大韓獣医師会は11日、「原因不明の猫神経・筋肉病症が多数発生…飼い主の関心と注意が必要」という報道資料を配布し、飼い主の注意を呼びかけた。
ただ獣医師会は「ペットフードが原因」という点は特定しなかった。獣医師会は報道資料で「ペットフードや砂などからの伝播の可能性もあり得る。さらなる調査が必要」としている。
(c)news1