
韓国で、殺人や性暴力、傷害などの重大犯罪で検挙された容疑者の約3割が、酒や薬物に酔っていたり、精神疾患を持っていたりする「心神耗弱」状態だったことが明らかになった。
国会行政安全委員会所属のパク・ジョンヒョン議員(共に民主党)が警察庁から提出を受けた「主要犯罪別・犯行時の容疑者状態および再犯現況」資料によると、2021年から2024年までの4年間に警察が検挙した約158万人のうち、23万6000人(14.9%)が犯行当時に酒気、薬物、または精神疾患の影響下にあった。
特に犯罪の種類別では、傷害事件の加害者11万8509人のうち34.3%(4万679人)、殺人事件の加害者3077人のうち31.5%(969人)、性暴力事件の加害者8万6830人のうち27.2%(2万3613人)が、酒や薬物、または精神疾患による心神耗弱状態で犯行に及んでいた。
このうち、単に酒に酔った状態で犯行を行ったケースも多く、傷害事件では33%(3万9387人)、性暴力事件では25%(2万1704人)、殺人事件では23%(708人)が酩酊下で犯行に及んでいた。
しかし現行法では、酒や薬物による酩酊も「心神耗弱」として減刑の対象となることがあり、処罰の軽さが問題視されている。
パク議員は「酒や薬物、精神疾患による心神耗弱状態での犯罪が、全体の約3割を占める」と指摘した上で、「特に飲酒による凶悪犯罪は減刑ではなく、むしろ加重処罰できるように法改正を推進する」と述べた。
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