中国の大手テクノロジー「アリババグループ」が運営する海外向けの通販サイト「アリエクスプレス(AliExpress)」が「1000ウォン(約110円)金イチゴ」に続き、「500ウォン(約55円)工業製品」を販売し「超低価格」戦略をよりいっそう強化した。
会員加入はしたが、購入をためらう新規会員の財布の紐を開くために莫大な資本力を動員した「安値攻勢」に突入したのだ。
アリは1000ウォン台の商品を扱う「チョンウォン(1000ウォン)マート」コーナーで新規会員を対象に生活用品、携帯電話アクセサリー、家電、ファッション雑貨などを3個1500ウォンで販売している。
商品1個当たり500ウォンで、これに先立って1000億フェスタ「特別タイムセール」で販売した「1000ウォン」から半分に下げた。1000ウォンフェスタは、1000億ウォン相当のショッピング補助金を支援するセールイベントだ。
最初から安い商品もあるが、1万ウォン台のマウス、小型加湿器、無線充電器、カバン、車両用掃除機などを500ウォンで販売し、新規会員の消費を誘導する。
新規会員を狙った「ウェルカム特典」イベントも同時に開催している。
新規会員に限り最大95%割引特典を提供し、一部「推薦新商品」は「新規会員専用特典価格」として1300ウォンで販売している。
アリの今回の動きは超低価格を越えた「極超低価格」戦略が韓国市場で通用しているという判断が作用したものと分析される。
アリ関係者は「具体的な金額を公開することはできないが、1000億フェスタ以後、売り上げとセラーの数が急増した」と明らかにした。
このように入店・販売手数料無料、無料配送・交換政策に大規模な物量や割引攻勢を浴びせた効果が現れると、莫大な資本を投入して新規会員の購入障壁を低くするための試みに乗り出したのだ。
アリは1000億フェスタも終了期限を定めずに続ける。
ワイズアプリ・リテール・グッズによると、先月のアリの月間アクティブユーザー数(MAU)は818万人で、1位のクーパン(3010万人)に続き2位を記録した。
ただ、業界ではアリの大々的な割引攻勢が、購入を敬遠する消費者の心の壁を一気に崩すことは難しいだろうという見方もある。
業界関係者は「すでに超低価格だったのに買わない理由は、品質に対する心配があるためだ。価格を下げて解決できる問題ではないだろう」と述べた。
(c)news1