韓国で百貨店VIP顧客に提供される駐車券を取引したり、買い物の領収書を売買する中古取引が活発化している。しかし、このような取引は業務妨害の疑いなどで処罰される可能性があり、注意が必要だ。
毎年初め、百貨店のVIP顧客に発行された駐車券を他人に販売する取引が急増している。
現在、各種中古取引サイトでは「現代(ヒョンデ)百貨店ジャスミンブラック140万ウォン」「ロッテ百貨店全店バレットパーキング60万ウォン」など百貨店のVIP顧客に提供される駐車券を販売するメッセージが頻繁に掲示されている。
百貨店から提供されたVIP駐車券を売って数十~数百万ウォンの利益を得ようとする「供給者」と、有料駐車場の代わりに安い価格でVIP駐車券を購入しようとする「需要者」間の利害が一致し、新たな市場が形成されたことが背景にあるようだ。
百貨店の駐車場を便利に利用したり、周辺に自慢したりするために駐車券を購入する場合もあるが、駐車場不足を解決するためにVIP駐車券を購入する場合が比較的多いという。
◇規制・禁止の対策なし
ソウル主要地域の駐車定期券(月駐車)は1カ月で約20万~25万ウォンだ。この人々が100万ウォン前後のVIP駐車券を購入して使用する場合、月駐車定期券を購入するより年間にかなりの金額を節約することができる。
大部分の百貨店がソウル江南(カンナム)・江北(カンブク)の中心地に位置しており、百貨店駐車場を利用するならば主要地域へのアクセスが良くなるというメリットがある。
中古取引サイトなどで取引されるVIP駐車券は、現代百貨店がロッテ百貨店・新世界百貨店に比べて比較的高い価格帯で取引されている。現代百貨店の場合、ザ・現代ソウルをはじめ狎鴎亭(アプクジョン)本店、貿易センター店、新村(シンチョン)店などがソウル主要地域に位置しており、他の百貨店に比べて高い価格で取り引きされているようだ。
百貨店側は駐車券売買を規制したり禁止したりする対策がない。
A百貨店の関係者は「駐車券と車両をいちいち照合して確認するわけにもいかず、事実上対策が難しい。駐車券販売広告が掲載される中古売買サイトなどに書き込みを削除してほしいと要請するのがすべて」と述べた。
年末にはVIP駐車券をもらうために百貨店の領収書を売買する取引も活発化している。VIP条件を満たすために、足りない購入実績を増やそうという意図だ。「実績・ポイントを貯めていない領収書を300万ウォン買います。積立可能な金額を6%計算します」などの掲示物は年末中古物品売買サイト・カフェなどで簡単に探すことができる。
領収書を、そこに表示された金額の5%前後の価格で購入し、VIP駐車券を受け取ることができる購入る実績を上げる方法だが、摘発時に業務妨害の疑いで処罰される可能性がある。
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