韓国の製薬会社が先を争うようにしてペット栄養剤市場に参入している。国内ペット栄養剤市場規模は今や224億ウォン(約25億円)。ペットも高齢化しており、栄養剤市場のさらなる拡大が見込まれるためだ。
特に製薬会社が力を入れているのが、目と関節、皮膚の健康管理に役立つ製品だ。
大熊(テウン)製薬は栄養剤ブランド「アニウェル」を発売したのに続き、目・関節健康用「インパクタミンペット」も市場に出した。
一東(イルドン)製薬は乳酸菌、プロバイオティクス成分などを含む「ビオビタ」栄養剤シリーズを子犬、猫用に開発している。
セルバイオテックはプロバイオティクス成分を含有し、消化改善、体重維持などに役立つデュオペット乳酸菌製品を発売した。
このようにペット栄養剤に投資する製薬会社の動きは当分続きそうだ。
業界では、製薬会社が人間向けの製品を作ってきた経験を基に、動物用製品を作ったり流通させることが関連市場の成長に役立つものと見ている。
ただ、栄養剤と呼ばれる製品に対する効能、有効成分の検証が必要だという指摘もある。
韓国ペット飼料協会などによると、自治体に飼料管理法上の必須成分が入った飼料(またはおやつ)を製造すると申告すれば簡単に参入できる。
また、飼料管理法上、飼料に成分を表記しているが、完成品に対する品質評価検証義務がないことも効能についての懸念を高める原因となっている。
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