韓国の女性グループ「ITZY(イッチ)」のメンバー、チェリョンをはじめ、放送人のパク・ソヒョン、歌手のサンダラ・パク、コメディアンのアン・ヨンミ、音楽家のコードクンストら……。共通点は食べ物を非常に少なく食べる習慣、すなわち「少食」だ。
ユーチューブのようなSNS上では、少食が「モッパン」(食事の放送)界の新しいトレンドとして位置づけられている。ならば、少食の習慣がダイエットに挑戦する人にも役立つだろうか。肥満クリニック「365mc」蘆原(ノウォン)店のチェ・ギュヒ代表とソウル大学食品栄養学科のイ・ジョンウン教授のアドバイスを受け、少食の期待効果と注意点を調べてみた。
最近、モッパン界では食べ物を少なく食べる人を「少食座」と呼ぶ。コーヒーや飲み物1杯も1日かけて少しずつ飲む。目の前の冷たい飲み物をすぐに平らげる「大食座」とは正反対だ。
チェ・ギュヒ氏は「飲む速さより『カロリーの高い飲み物を多く飲むか』がダイエットの成否要因」と指摘する。水、茶類は随時、たくさん飲むほどダイエットに有利だ。これらの飲み物が直接、脂肪分解の効果をもたらすわけではないが、新陳代謝が活発になり、体内の老廃物が抜けて代謝が活発になるためだ。
ただ、飲み物が甘い味だと、話は変わる。バニララテのように、甘い味のコーヒーや飲み物には通常、果糖ぶどう糖液糖が多量に含まれ、これは炭水化物の過剰摂取につながりかねない。また、過度な糖分は新陳代謝のバランスを崩し、食欲抑制ホルモンの分泌にも悪影響を及ぼす。
特に果糖ぶどう糖液糖は体内吸収も速いうえ、素早く脂肪に変わる。余剰カロリーが太もも・腹部・二の腕などのぜい肉としてすぐに付着するという。したがって、甘いコーヒーを少しずつ飲む少食習慣はダイエットに役立たない。
(c)MONEYTODAY