韓国で、地方の焼酎製造会社が昨年来の実績不振が長期化している。国内焼酎市場の規模が縮小し、ハイト真露とロッテ七星(チルソン)飲料の焼酎市場支配力が拡大したことが原因とみられる。
金融監督院の電子公示システムによると、舞鶴(ムハク)、金福酒(クムボクチュ)、大鮮(テソン)酒造、鮮洋(ソニャン)焼酎など地方焼酎メーカーの昨年の売り上げと営業利益は前年より減少した。
釜山(プサン)・慶尚南道(キョンサンナムド)を地盤にしている舞鶴の昨年の売り上げは1465億7370万ウォンで、前年より4.1%減少した。ただ、昨年の営業利益は前年より3.3%増の161億6294万ウォンを記録した。
全羅南道木浦(チョルラナムド・モクポ)に本社を置く宝海(ポヘ)醸造は昨年、28億370万ウォンの営業損失を記録し、赤字に転じた。売り上げは前年比2.4%増の930億8478万ウォンだった。
大邱(テグ)・慶尚北道(キョンサンプクト)の金福酒は昨年売り上げ602億9613万ウォンと営業利益2億7774万ウォンを記録し、それぞれ前年比5.7%、95.7%急減した。
釜山の大鮮酒造の昨年の売り上げは563億3766万ウォンで前年より8.6%、営業利益は56億4819万ウォンで43.7%減少した。
大田(テジョン)に本社を置く鮮洋焼酎は昨年、16億3062万ウォンの営業損失を記録し、赤字に転じた。鮮洋焼酎の昨年の売り上げは前年より5.0%減った473億8052万ウォンだった。
地方の焼酎会社の売り上げと営業利益が減少したのは、ハイト真露、ロッテ七星飲料の市場支配力が拡大したためだ。
ここ10年間の焼酎メーカーの小売市場シェアをみるとハイト真露、ロッテ七星飲料のシェアは上昇したが、地方焼酎会社のシェアは下落した。
韓国農水産食品流通公社(aT)が2016年に発刊した市場報告書資料とaTの食品産業統計情報によると、2013年と2023年ハイト真露の焼酎小売市場のシェアは46.7%から59.8%に13.1ポイント、ロッテ七星飲料は13.6%から18.0%に4.4ポイントそれぞれ上昇した。
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