韓国世宗市(セジョンシ)の昨年の合計特殊出生率が1.12人で、前年の1.28人より0.16人減ったことが、統計庁の調べでわかった。世宗市は韓国で唯一、1人超えて最も高い出生率を誇っていたものの、昨年は超少子化(1.3人)基準を下回っている。
合計特殊出生率は、出産可能年齢の女性(15~49歳)1人が産むと予想される子供の数。年齢別出生率を合計して得られる。経済協力開発機構(OECD)では、合計出生率が1.3人以下の場合を超少子化社会に分類する。
世宗市は2015年に1.89人を記録して以来、合計特殊出生率が下がり続けたが、2020年と2021年に2年連続で1.28人を維持した。しかし、昨年はさらに下がり、反騰する兆しも見えない状況だ。
全国で最も子育てに適した地方自治体に挙げられてきた世宗市の出生率下落を受け、専門家の間には危機感が募っている。特に、公務員を含めた若い世代が結婚や出産そのものを避ける傾向が強まっている状況にあり、専門家は根本的な対策が必要だと指摘している。
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