気持ちとしては甥っ子たちに5万ウォン(約5260円)2枚ずつ、かっこよくあげたい……。
旧正月(22日)の連休を控え、韓国の会社員のチョンさん(35)は、両親と甥たちへの小遣いを計算しながら悩んでいる。甥たちに1万ウォン(約1053円)ずつあげるのは少なすぎる。5万ウォン札を1枚ずつなら大きな負担になる。だからといって、年齢によって金額を変えると、それぞれが比べ合って、気分を害するのではないかと心配になる。
チョンさんには高校生1人、中学生1人、小学生2人など計4人の甥がいる。
3年ぶりに訪れた対面での旧正月連休だが、家の大人と甥にあげるお年玉のため負担を感じるという声が出ている。ソーシャルディスタンスの解除で、久しぶりに大勢の親戚が一堂に会するため、出費が増えるが、懐事情は厳しいからだ。
特に昨年の消費者物価上昇率は通貨危機以後最も高い5.1%を記録した。そのうえ、電気料金、交通費など公共料金も相次いで上がる。このように急激に物価が上昇する中、お年玉の支出が怖いという話だ。
◇「名節だからといって、渡さないといけないのか」
名節費用のうち、お年玉が占める割合は低くない。就職ポータル「ジョブコリア」と「アルバモン」が最近、会社員1035人を対象に「旧正月の経費」について実施した世論調査によると、会社員が今年の旧正月連休に使うと予想される経費は平均54万ウォンだった。
このうちお年玉の予算は16万4000ウォンに達した。特に未婚の会社員の平均予想お年玉は12万3000ウォンだが、既婚の会社員は28万3000ウォンで未婚の場合より16万ウォン多かった。
このため、会社員たちはお年玉に対する負担を吐露している。
5年目の会社員のキム氏(31)は「甥たちと普段連絡もしないのに、“名節だからといって、渡さなければならないのか”という気がする。だけど私が幼いころ、叔父たちからもらったことがあるので、渡すべきだとは思う」と話した。
小遣い「1万ウォンと5万ウォンの間」が必要という意見もある。3万ウォン札の発行が必要だという笑い話もある。
韓国の歌手イ・ジョクは今月2日、自身のSNSに次のように記している。
「3万ウォン札があれば良さそうだ。1万ウォン札から5万ウォン札はジャンプの幅が大きすぎる。1、3、5、10と上がる韓国人特有の感覚を考えれば、3万ウォン札の登場は歓迎されるのではないか」
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