中国からの入国者を対象に韓国入国前に新型コロナウイルス感染の陰性証明書の提出を義務付けたにもかかわらず、韓国国内で陽性率が2桁を記録しているため懸念の声が高まっている。
韓国政府は今月まで、中国国内の公館での短期ビザ発給を制限している。これによって観光客の需要を遮断し、5日からは入国前に陰性証明書の提出を義務付けている。韓国国内で陽性と判定される割合が低くなると期待されていたが、状況は思わしくない。
疾病管理庁によると、7日に中国を出発して仁川(インチョン)国際空港に到着した入国者1267人のうち、空港検査センターで入国直後にPCR検査を受けた短期滞在外国人は291人で、そのうち43人が陽性判定を受け、陽性率は14.8%を記録した。
陰性証明書の提出が始まった5日以降、中国からの短期滞在外国人の陽性率は12.6%→23.5%→14.8%と推移し、依然として2桁に達している。
当局によると、▽現地での検査時点で既に感染していたが潜伏期間中だったため陰性と出て、入国後の検査で感染が確認された例▽検査直後に現地で感染し、2日以内の最も短い潜伏期間を経て入国後に陽性と判定された例――があるという。
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