2025 年 5月 11日 (日)
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金文洙vs韓悳洙、一本化交渉またも平行線…韓国大統領選・保守系2人の会談、物別れ

2025年5月8日午後、ソウル・汝矣島の国会内での会談で握手を交わすキム・ムンス氏(右)とハン・ドクス氏(c)news1

韓国の保守系与党「国民の力」の大統領候補キム・ムンス(金文洙)氏と、無所属の大統領予備候補ハン・ドクス(韓悳洙)氏は、5月8日午後に開いた2回目の会談も、立場の違いだけが浮き彫りとなり、成果なく終了した。

会談は午後4時30分から約1時間、ソウル・汝矣島の国会内にあるカフェで公開形式の1対1討論として実施された。両者は候補一本化の必要性では一致したが、実施の時期や手続きについては意見が分かれた。

特に、ハン・ドクス氏が「国民の力」の党内予備選を経ていない点や、キム・ムンス氏がこれまで22回も一本化を口にしながらも最終的に拒否しているとの主張を巡って激しい応酬があった。

結局、具体的な一本化の方法や時期についての合意には至らず、ハン・ドクス氏が期限として掲げた「5月11日までの一本化」の実現は困難との見方が強まっている。

ハン・ドクス氏は「一本化は国民の命令だ。キム・ムンス氏は4月19日から5月6日までの18日間に22回も一本化すると発言した」と強調。「うまくやれなければ、私もキム・ムンス氏も立場を失う。国家と国民のために、参謀の意見に縛られず取り組もう」と訴えた。

これに対し、キム・ムンス氏も「一本化を常に考えており、やらないという話ではない」と述べたものの、ハン・ドクス氏の「11日までに実現しなければ候補登録をしない」という発言には「非常に驚いた」と語った。

ハン・ドクス氏はまた、キム・ムンス氏が一本化を「1週間延期しよう」と述べたことについて、「実質的には拒否のように聞こえる」と指摘し、「今日か明日に決着をつけよう。キム・ムンス氏が勝利した予備選の方式も含めてすべて受け入れる」と譲歩姿勢を示した。

一方でキム・ムンス氏は「私は正規の予備選を通過してきた。全候補が1億ウォンずつ支払い、段階ごとに更に費用がかかる過程を経た。そこへ突然現れて『約束を22回破った』と請求書を突き付けるのは不当だ」と反論した。

また「政党の手続きや原則がある。党員でもない人物が、すべての手続きを終えた候補に要求するのは世界の政党史上初めてだ」とも述べた。

ハン・ドクス氏は「請求書ではなく、国民の命令に近い期待だ」としつつ、「一本化が成立すれば即時に『国民の力』に入党する」と明言した。

さらにキム・ムンス氏は「選挙運動も登録もしないというのは、実質的には『席を譲れ』と言っているようなものだ。『国民の力』は正式な予備選を経て候補を選んだ」と主張。「出馬が確定していない人物と一本化を進めるのは理解できない」とも語り、ハン・ドクス氏への不信感を示した。

ハン・ドクス氏は「一本化ができなければ私が責任を取って出馬しない」と述べ、あらためて即時入党の意向を示した。

今回の会談は、7日に続く2回目の直接対話であり、両候補の一本化交渉が事実上暗礁に乗り上げた形となった。

この状況を受け、「国民の力」のシン・ドンウク首席報道官は書面で「候補登録前に一本化合意が成立するまで、党所属の全議員は院内で待機する」と発表した。

(c)news1

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