2025 年 9月 9日 (火)
ホームライフスタイルトラベル走って、撮って、休んで…「漢江バス」が演出するソウルの新しい1日

走って、撮って、休んで…「漢江バス」が演出するソウルの新しい1日

漢江バスから眺めた風景=ソウル観光財団提供(c)news1

ソウルを象徴する漢江を新しい視点で楽しむ「漢江バス」が運行を開始し、市民や旅行客の注目を集めている。単なる水上交通を超え、通勤やランニング・ライディング、夜景観賞やカフェ探訪まで結びつける新たな日常型観光コンテンツとして浮上している。

市民ランナーやライダーにとって漢江バスは格好の相棒となる。例えば麻谷―汝矣島間の10キロランニングを終えた後、そのままバスに乗れば快適に出発地点へ戻れる。さらに船着き場近くには「ランナーステーション」が整備され、ロッカーやパウダールーム、ヨガ用品、シューズ殺菌器まで完備している。自転車利用者は公共レンタサイクル「タルンイ」を利用して船着き場に接近したり、自身の自転車を船内の22台分のラックに入れて乗ることもできる。

夕暮れから夜にかけては水上から眺めるソウルの夜景が見どころだ。麻谷から漢江を横断する31.5キロの区間で、城山大橋や盤浦大橋の虹噴水、汝矣島のビル群や国会議事堂、南山タワーなどを全く異なる視点から楽しめる。ガイド放送が各橋を紹介し、撮影スポットとしても人気を集めている。

また、船着き場そのものが観光名所として機能し始めている。トゥクソムの「バイニルカフェ」ではレコードを聴きながら漢江を眺めることができ、汝矣島や望遠には「スターバックス」、蚕室には「テラロサ」といった人気チェーン店も進出。開放感ある窓越しに広がる川の風景が特別な癒しを提供する。

漢江バスは麻谷を起点に汝矣島、狎鷗亭、玉水、トゥクソム、蚕室まで7カ所の船着き場に停泊し、上下行で運行される。平日は68回、週末と祝日は48回運行され、出勤時間帯には急行便も運航される。運賃は片道3000ウォン(青少年1800ウォン、子ども1100ウォン)で、気候同行カードを利用すれば月5000ウォン追加で無制限搭乗が可能だ。

船内は199席規模で、ハイブリッド船と電気推進船を合わせた12隻が投入された。座席はゆとりある配置に大きな窓を備え、救命胴衣や車椅子スペース、トイレも完備。カフェテリアではコーヒーや軽食も販売される予定。

(c)news1

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