
韓国のある地方の裁判所が、元交際相手の女性に薬物を投与し死亡させたとして20代の被告の男に懲役9年の判決を言い渡した。
男は2024年5月、女性に致死量を超える違法薬物のメタンフェタミンを投与し、死亡させたとして傷害致死の罪に問われた。事件当日、男と被害者は金銭トラブルで口論になっていた。
男は浴槽に入った状態の被害者の写真を薬物の売人に送り、「助かる可能性があるか」と問い合わせていた。しかし、「助からない」と返事があったため、飲料のボトルを焼却するなど証拠隠滅を図ったという。
男は「被害者が自ら薬を飲んだ」と主張したが、裁判所は「証拠隠滅を図り、反省の色が見られない」と指弾した。
これに対し、遺族は「判決が軽すぎる」と抗議。男が兵役中に被害者と付き合い始め、別れるまで暴行、脅迫、ストーキング、金品の強要などデートDVを繰り返していたと訴えており、「薬物を故意に投与した」として殺人罪の適用を訴えている。
(c)news1