
英語が苦手な韓国人バス運転手が外国人乗客と出会い、思わず口にした“ぎこちない英語”と身振り手振りでの対応が、バス車内をほっこりした雰囲気に包んだ――そんな微笑ましいエピソードが話題になっている。
この出来事は10月28日、あるオンラインコミュニティに「英語アレルギーが“親切な運転手”にしてくれた」というタイトルで投稿された。
投稿者は、ソウルと安城(アンソン)を結ぶ高速バスの運転手。10月27日午後5時40分ごろ、通常の乗車業務中に韓国人乗客から「当該便より早いバスに乗れる“繰り上げ乗車”は可能か」と尋ねられ、空席があったため快く乗車を許可した。
問題はその直後だった。続いて現れたのは、明らかに外国人と見られる乗客。運転手は「『こんにちは』だけが話せる完全な外国人で、どう対応すべきか頭が真っ白になった」と振り返る。
咄嗟の判断で運転手は「空席OK」「繰り上げ乗車OK」と、カタコトの英語と韓国語、そしてジェスチャーを駆使。外国人乗客は笑顔で「OK」と応じ、バスに乗車した。
だが次のハードルは座席案内だった。乗車券を確認すると、その乗客の席は「38番」。運転手は「“thirty-eight”という単語がどうしても思い出せず、仕方なく『Follow me(ついてきて)』と声をかけ、38番まで先導しながら『Here~ Here~』と手を差し伸べて案内した」と述べた。
そんな姿を見ていた韓国人乗客が「こんなに親切な運転手さんは初めてです。自ら席まで案内してくれるなんて感動しました」と微笑みながら話しかけてきたという。
運転手は「正直言って英語が出てこなかっただけなのに、バス内が温かい空気に包まれた」と笑いながら語り、「私はいつも親切なんですよ」と冗談交じりに締めくくった。
この投稿には多くのネットユーザーが反応し、「こういう人が何をしても成功する人だ」「バス会社に感謝したいくらい」「“Follow me”は世界共通語ですよ」といったコメントが続々と寄せられた。
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