2024 年 10月 13日 (日)
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自立飛行ドローンが鉄路点検 (下)

新型ハンドタイタンパーと掘削機のユニット(KORAIL提供)©news1

◇先端掘削機やウェアラブルエアバッグ

ドローンが空から線路のメンテナンスを担当するなら、地上では先端掘削機がメンテナンスを担う。国内で初めて開発された「掘削機締固めユニット」がそれだ。

バラスト(砂利)が敷き詰められた線路は列車が運行するうちに沈下するので、線路の高さを一定水準に維持する「バラスト締め固め作業」が必要だ。

締め固めユニットは、ショベル部分の代わりに4つの棒があるもののことで、高強度鉄製棒が線路を支える枕木の間に食い込んで、バラストを締め固める。特に大型装備を投入できない現場で有効だというのがKORAILの説明だ。

作業者の個人用の締め固め装備である「ハンドタイタンパー」の性能も向上した。主要部品をアルミニウム素材にして他の装備より最大38%軽くなり、緩衝ゴムを活用して振動と騒音による作業者の疲労も減らした。動力も従来の混合燃料からガソリンに変え、煤煙を減少させた。

KORAIL関係者は「現在全国60カ所余りの作業所で、新型ハンドタイタンパーを使用している。反復作業で発生する筋骨格系の疾患など重大災害予防の効果も期待している」と話した。

ドローンと締め固めユニットが事故予防に重点を置くならば、「ウェアラブルエアバッグ」は事故発生時に作業者の負傷を最小化する役割をする。

ウェアラブルエアバッグのテスト写真(KORAIL提供)©news1

ウェアラブルエアバッグは安全ジャケットの一種で、転落を感知すると0.2秒以内に自動的に膨張し、首や脊椎など身体の主要部位を保護してくれる。KORAILは重大災害処罰法施行に合わせて転落事故による致命傷を予防するために全国の鉄道現場239カ所にこの装備を支給した。

KORAILのナ・ヒスン社長は「ビッグデータと人工知能などスマート技術を積極的に活用して、鉄道現場に直ちに適用できる先端メンテナンス技術開発に努める」と話した。

©news1

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