2024 年 12月 22日 (日)
ホーム経済流通米フライドチキン、激戦の韓国市場に再挑戦

米フライドチキン、激戦の韓国市場に再挑戦

ポパイズ江南店(ポパイズ提供)(c)news1

韓国市場から2020年に撤退したフライドチキンの米ファーストフード・チェーン「ポパイズ(Popeyes)」が、今月16日にソウル・江南(カンナム)店をオープンして復帰する。韓国のクイックサービス(調理や会計システムなどの効率化により注文から短時間で料理を提供する)レストラン市場が飽和状態にあるなか、ポパイズが定着できるか注目が集まっている。

ポパイズは1994年にソウル・狎鴎亭(アックジョン)に1号店をオープン。特色のあるメニューを繰り出して、韓国でのチェーン店は一時、200店を超えた。だが、人気は伸び悩み、新型コロナウイルス感染拡大が重なって業績は悪化、ポパイズを運営してきた韓国の加工食品「TSフード&システム」はフランチャイズ契約を延長せず、2020年12月末で撤退した。

今回は、遠洋漁業・鉄鋼・外食を手掛ける韓国の「新羅(シルラ)交易」が、ポパイズの親会社「レストラン・ブランズ・インターナショナル(Restaurant Brands International)」とマスターフランチャイズ独占契約を締結、江南に1号店をオープンする運びとなった。

韓国のクイックサービスレストラン市場は現在、マクドナルドやサブウェイ、KFC、バーガーキングなどのグローバルブランドと、「マムズタッチ(Mom’s Touch)」などの韓国ブランドが競争を繰り広げている。

ポパイズはKFCやマムズタッチとメニュー構成が似ており、競争を繰り広げることになりそうだ。特に、ポパイズは年内にオープンする3店舗すべてKFC売り場の近くにあり、KFCをライバルと見立ててけん制に乗り出したのではないかという分析もある。

(c)news1

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