米国動物園の認識票が貼られた天然記念物のハゲワシが、韓国全羅南道光陽(チョルラナムド・クァンヤン)で怪我をした状態で発見され、動物センターによって救助された。
全羅南道野生動物救助管理センターによると、1月29日正午ごろ、光陽市光陽邑(クァンヤンシ・クァンヤンウプ)の畑で「ワシが飛べずにいる」という通報が119に入った。
消防当局は現場でハゲワシを救助し、野生動物救助管理センターに引き渡した。
センターの獣医は、ハゲワシの右羽(肘)が脱臼したことを確認し、応急措置を取った。
ハゲワシの右の羽と足首には、米デンバー動物園の標識が刻まれた認識票が貼られていた。認識票には「発見時に連絡してほしい」という内容の文言が英語で書かれていた。
ハゲワシは体重6.4㎏、体長2m以上で、生まれて3年以内の若い個体と推定された。
センター側は、ハゲワシが移動中に電柱に羽が引っかかって怪我をしたものと見ている。
絶滅危惧種2級のハゲワシの生息地はモンゴルで、冬季(11~3月)獲物を取るために中国を経て韓国南部で越冬する。
米国デンバー動物園所属の飼育員と学者たちがハゲワシの越冬時期と移動経路などを研究するために生息地であるモンゴルを訪ねてハゲワシを捕獲、認識票を付けたことがわかった。
全羅南道野生動物救助管理センターの関係者は「ワシが1年に10羽程度同じような症状で救助される」という。
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