韓国で3年ぶりの対面での秋夕(チュソク)が終わり、庶民の多くが今、「急に太った」ことへの危機感を抱いている。家族で松餅(ソンピョン)やチヂミなど秋夕料理を楽しむのは良いが、松餅6個、串チヂミ4個だけでも、ご飯一杯(300キロカロリー)を超えるためだ。
「秋夕が過ぎた後にやせよう」と思うが、連休後は仕事と学業に追われ、減量もままならない。とはいえ、秋夕直後の2週間以内なら、ダイエットに必要な努力が、2週間以降に着手するのに比べて7分の1に減る。これが、今すぐ運動をしなければならない理由だ。
◇グリコーゲン
秋夕の連休など短期間に高カロリーの料理をたくさん食べて急に太るのは、ひとまず脂肪ではない。摂取した栄養分がグリコーゲンの形で体内に溜まっている結果だ。
グリコーゲンは多糖類の一種。食べ過ぎなどによって血液中に必要以上にブドウ糖が多くなれば、グリコーゲンに形が変わり、肝臓と筋肉に保存される。
ところが問題は、このようにグリコーゲンが体内に保存されてから2週間後だ。グリコーゲンの保存能力の限界は2週間。2週間後にはグリコーゲンは脂肪に変わり、体に蓄積される。
脂肪細胞が大きくなるスピードも速くなり、体重が簡単に増加することもある。グリコーゲン1キログラムを減らすために消費しなければならないカロリーは、脂肪の7分の1に過ぎない。
脂肪に変わった後のダイエットは、運動でグリコーゲンを燃やすより7倍以上かかる。秋夕後、2週間が過ぎて、運動を一生懸命始めても、やせるのが難しくなるということだ。
◇避けたい「偏った献立」
グリコーゲンは献立の管理と30分前後の中等度の有酸素運動だけで減らすことができる。
やせようと極端な献立を立てる場合があるが、むやみに食事を減らす方法でのダイエットは、健康に悪影響を及ぼしかねない。秋夕後、2週間以内なら、早歩きと適当な食事の調節だけでも以前の体の状態に戻ることができるわけだ。
急に太った体がやせるには、2週間の飲食摂取量を普段に比べて20~30%減らし、献立はタンパク質中心に構成するようにする。満腹感を与えるために野菜や果物をたくさん食べて、1日8カップ以上の水分を摂取するのも効果がある。
それでも残ったグリコーゲンは、運動によって消費すれば良い。運動はウォーキングのように軽い有酸素運動や普段慣れている運動が良い。炭水化物を減らし、良質のタンパク質中心の献立を続けることが激太りした体がやせる基本だ。
ただ、極端に偏った献立も望ましくないというのが専門家のアドバイスだ。タンパク質を過度に摂取すると、タンパク質の消化過程で体内窒素が過度に発生し、腎臓に負担を与える恐れがある。
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