
韓国国土安全管理院がこのほど、京釜高速鉄道の「ウンジュトンネル」精密安全診断において、狭小区間の点検を目的に新たに開発された「ヘビ型ロボット」を試験的に導入した。
ヘビ型ロボットは、災害対応時の狭小区間の探索や人命捜索のために開発された装置で、施設の安全診断現場に適用されたのは今回が初めて。
この試験導入は、管理院と韓国ロボット融合研究院(KIRO)が2025年4月に締結した業務協約に基づく協業課題の一環として推進された。
トンネルの排水路は構造上、狭くて長い形状で、既存の内視鏡装置では死角が発生するという限界があった。また、調査のためには排水路の蓋を手で開閉しなければならず、調査の効率性や作業者の安全性にも課題があった。
これを受けて管理院は、トンネル排水路の調査において狭小区間向けの先端ロボットの導入を検討し、KIROのヘビ型ロボットを診断現場に試験的に適用することを決定した。
ヘビ型ロボットはカメラと照明システムが内蔵された多関節構造の探索装置で、排水路内部を撮影し、映像を送信することができる。
クォン・チョルファン管理院忠清地域本部長は「ヘビ型ロボットの防水・防塵性能や操作範囲などを総合的に検証し、今後は橋梁や上水道など他の施設の診断にも活用する」と述べた。
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