
韓国の外貨準備高が1カ月で28兆ウォンほど減った。金融危機以後、約13年ぶりに最大の減少幅だ。ウォン・ドル為替レートが2008年金融危機レベルまで急騰するや、外国為替当局が偏り現象を防ぐためにドルを売るなど「実弾」を消耗したためとみられる。
ただ、韓国銀行は、韓国が以前の危機の時とは違って、純対外金融資産保有国であり、外貨準備高そのものも世界8位に上がったため、堅実な状態を維持していると評価している。
韓国銀行が5日発表した外貨準備高統計によると、9月末基準の外貨準備高は前月末(4364億3000万ドル)対比196億6000万ドル(-4.5%・約28兆ウォン)減少した4167億7000万ドルを記録した。グローバル金融危機が訪れた2008年10月(-274億2000万ドル)以降、過去2番目に大きな減少幅だ。
外貨準備高は減少し続けている。今年だけで463億5000万ドル減少した。為替レートの急騰傾向が止まらなければ、外国為替当局のドル売りの規模がさらに大きくなりかねない。年間単位で外貨準備高が減少したのは1997年の通貨危機(128億3000万ドル)、2008年の金融危機(610億ドル)以来初めてのことだ。
具体的に見れば有価証券(国債・政府機関債・社債・資産流動化証券など)3794億1000万ドル(91.0%)、預置金141億9000万ドル(3.4%)、国際通貨基金(IMF)特別引出権(SDR)141億5000万ドル(3.4%)、金47億9000万ドル(1.2%)、IMFポジション42億3000万ドル(1.0%)で構成されている。
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