2024 年 7月 27日 (土)
ホームライフスタイル活気に満ちた韓国のファミレス…新型コロナ終わり復活の翼を広げる

活気に満ちた韓国のファミレス…新型コロナ終わり復活の翼を広げる

(CJフードビル提供)(c)news1

新型コロナウイルス感染に直撃され、苦しんでいたファミリーレストラン業界が復活した。韓国の代表的なファミリーレストランである「ビプス(VIPS)」と「アウトバック(OUTBACK)」は、それぞれ異なる戦略で競争力強化に取り組んでいる。

韓国の洋食・フードサービス「CJフードビル」が運営するビプスは、コロナ禍以前の売り上げを回復した。今年1月から5月14日までの1店舗当たりの売り上げは2019年同期比150%増加した。

ビプスはコロナ禍の間、収益性が落ちた店舗を閉店し、既存店をリニューアルするプレミアム戦略で競争力を高めた。品質を重要視するハイエンド消費が続くことを予測したからだ。同期間、店舗数は約50カ所から28カ所に減った。

既存店のリニューアルを終えて「VIPSプレミア」に生まれ変わった店舗は人気を集めている。リニューアルオープン前後の1カ月間の成績を分析した結果、1日平均売り上げが済州(チェジュ)店は196%、釜山(プサン)Wスクエア店は101%、松島(ソンド)店は72%以上増加した。

一方、外食フランチャイズを展開する「bhcグループ」のアウトバックステーキハウスはリロケーションと複合ショッピングモール入店を「ツートラック戦略」として展開した。

2021年にアウトバックを買収したbhcグループは消費者のアクセスと利便性の大きい複合ショッピングモール中心の新たな出店戦略を展開し、昨年15カ所に入店。今年後半にも4~5店舗をリロケーションオープンする予定だ。

ファミリーレストランは2000年代前半以降激増し、メニューの差別化の失敗と店舗間の過当競争、高騰する家賃などの悪材料が重なり、競争力を失った。さらにコロナで大きな打撃も受け、政府の指針に従ってバイキングが営業中断を余儀なくされるなど苦境を経験した。

(c)news1

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