最近発生した、てんかん兵役不正疑惑の容疑者は100人を超えるという。そこにはスポーツ選手はもちろん、芸能人や法曹界の高位公職者の子供も含まれているという。捜査当局はブローカーに依頼した一般人にまで捜査を拡大し、今後の捜査状況によっては容疑者がさらに増える可能性が高いと見られている。
検察は1月18日、「てんかんの診断」の手口で兵役逃れを試みた依頼人2人に対する拘束令状を裁判所に請求した。ただ、ソウル南部地裁のクォン・ギマン判事は「法廷で自分たちの疑惑を告白した」として、拘束令状を棄却した。
ブローカーの起訴状に共犯として指摘された兵役逃れ者は7人だ。ブローカーは彼らにてんかんの診断を通じた兵役免除、減免方法を授け、代価として1500万ウォン(1ウォン=約0.1円)を受け取ったとされている。
しかし、追加捜査対象となった者が増えたうえ、ブローカーに支払ったという金の金額も千差万別であり、今後の追起訴による額は、大きくなる見通しだ。検察は既に、このブローカーはもちろん、別の兵役ブローカーも兵役逃れの方法を指南する見返りに、多くは数千万ウォンずつ受け取ったという供述も確保した模様だ。
容疑者の大部分は“てんかん疾患”を偽装して兵役逃れをした疑いが持たれている。現在、兵役判定検査では、臨床的にてんかんの診断を受け、治療を受けている人が脳波検査、放射線検査、核医学検査で異常が確認されれば、5級(戦時労働役)に分類される。
異常が確認されなくても、治療期間が1年以上なら4級(補充役)、2年以上なら5級(戦時労働役)に分類される。
(つづく)
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