
ウクライナ軍に捕虜として拘束された北朝鮮軍兵士に面会した韓国与党「国民の力」のユ・ヨンウォン議員が、「一部の北朝鮮兵士は、戦場で死を覚悟し、ロシア兵の携帯電話を借りて親と最後の通話を試みた」と明かした。ユ・ヨンウォン議員はnews1とのインタビューに応じた。
ユ・ヨンウォン議員によると、ロシアに派遣された北朝鮮兵士は、第11「暴風」軍団と偵察総局所属の精鋭部隊。徹底した訓練に加え、「捕虜になることは祖国への反逆だ」という強力な洗脳教育を受けていたという。
実際にウクライナ軍の捕虜となった北朝鮮兵士のひとりは「誰かに自爆を指示されたわけではなく、自然とそうしようとした。私も手榴弾を持っていたが、負傷していて自爆できなかった」と証言した。
ユ・ヨンウォン議員はこの証言に関する音声ファイルも公開しており、この兵士は「仲間の死は悲しかったが、気持ちが沈むと戦闘ができなくなるので、意識的に楽観的に考えようとした。恐怖より復讐心の方が強くなった」と語っている。
ユ・ヨンウォン議員は、2月にウクライナで北朝鮮軍捕虜と初めて面会した際、「タバコやチョコパイ、カップラーメンを用意した」「最初は返事もなく、私の名刺を何度も眺めながら、心を開くべきか慎重に判断している様子だった。しかし、同行した秘書官がタバコを勧めると、少しずつ胸の内を話し始めた」と語った。
北朝鮮兵捕虜の中には、すでに「韓国に行きたい」と希望を表明している人物もおり、韓国への送還の可能性も議論されている。
ユ・ヨンウォン議員へのインタビューの詳細はnews1TVの映像(https://youtu.be/_FNawgSWt9g)で確認できる。
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